わかる!機械工学
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梱包ケースに用いられる緩衝材は

梱包ケースには多くの場合緩衝材が用いられています

ケースは多くの場合段ボール箱など直方体であり、中に入れるものはそれと全く同じ大きさや形とは限りません。

というかそのような場合のほうが珍しく、輸送途中に内部で動いてしまって衝撃を受け、壊れたり劣化したりすることを防ぐために使われることになります。

これにはポリエチレン製のシートに多数の粒状の気泡を設けたタイプのものもあり、使う人が自由に鋏で必要な大きさに切ったりすることができるために広く用いられています。

これは曲げ伸ばしが自由にできる利点もありますが、一方で中に収めるものを素早くかつ確実に固定できるとは限りません。

単純な例を挙げると、何か球状のものがあるとして、これを段ボール箱に収めることを想定しますと、気泡タイプの緩衝材ではそれほど容易な作業ではないわけです。

まず適当な大きさにシートを切り、それでその球を覆うように包むことから始めるでしょうが、それでも周りには隙間が生じることが簡単に想像できます。

そこにまた適当な大きさに切ったものをつめこみながら整えていくことになりますが、これでは時間もかかりますし受け取ったほうも見映えの点で決して気持ちの良いものではありません。

これはやや特殊な例かもしれませんが、このようなものに対応するためにはウレタンなどを用いて対象製品の型取りを行うようにし、箱の内部にぴったりと収まるようにすることが考えられます。